メンタルヘルス

摂食障害を治すためには「毒親の鎖」を外さなきゃ|治療過程のエピソード

2022年9月5日


CEOの挨拶

私は20歳から、ひどい過食嘔吐に悩まされました。27歳になった今でもときどき強い衝動に駆られることが。
4度も病院を変えて、どうにか治そうともがくけど治る見込みなんて一向にない。
もう無理かなと諦めていた私にやってきたのは、思いがけないきっかけでした。
そのおかげで食事に対する執着が薄まり始めます。摂食障害の根本の原因は「こころ」にあったみたいです。








やめたくても、やめられない「過食嘔吐」

少しずつ消える希望

2016年4月に新卒として大阪の会社に就職。
働き出して半年ほど経過した頃から、CEOに異変が起きます。


突如はじまった「過食嘔吐
それから、地獄のような日々が繰り返されます。


悪化する症状

1週間に1回

少しずつ回数が増えていく...

最終的に毎日3回



過食嘔吐が始まったのは21歳ごろ
その頃には治そう!と
いや、治せる!
そう本気で信じていたCEO




月日を重ねるにつれて、徐々に希望を見失います
もう無理かもしれない。
一生この食生活かもしれない。




CEOは絶望していました。












私が過食嘔吐を繰り返す理由

お腹が空いたから、たくさん食べているわけではありません。
繰り返しても何も変わらないことは分かっているのに、どうしても止めることができない。
とにかく何かが欲しい、その強い気持ちが食べ物へと向くのです。




私が過食嘔吐を繰り返す理由

食べた時に感じる強い安堵感を求めて過食。
その後に襲う強烈な罪悪感・虚無感に耐えられなくて吐く。














【症状悪化】1年間に4回の救急搬送

原因不明の体調不良で救急搬送を何度もされるようになります。
倒れる場所は様々で自宅だけでなく、街中やお店の接客中でも起きるようになってきました。


栄養満点の点滴を打たれることに強い恐怖心を抱き、早く吐かなければと胸騒ぎが起きて発狂したくなる。
頼れる相手はおらず、その度に一人でどうにかやり過ごす。


両親に相談しようなんて思ったことは一度もありません。
そんなことをしたら悪化するのが目に見えています。
原因は、間違いなく両親との関係だったから













変わっていく身体と疲弊していく心

入社当時50kg近くあった体重は39kgまで落ちました。
同時に筋力も低下したのでハードな運動をすることはできなくなりました。


日常生活を送ることはできるものの、それだけで疲弊するほど体力も落ちています。
生きることができるだけで仕事をこなす気力・体力は残されていませんでした。
何よりも『良くなりそうにない』という現実が私を追い詰めました










追い討ちをかける両親

両親は私の身体の異変に気づくことはなく、もちろん心の疲弊になんか気づくわけがありません。
私の変化を友人はひどく心配するのに両親は喜ぶという、そんな皮肉な状況が5年間も続きました。

  • 帰省するたびに痩せたことを褒める両親
  • 給与やボーナスがいくらか聞いてくる両親



異変に気づいてほしいのに気づいてくれない。
子どもなりのSOSはまったくと言っていいほど両親には届きません。
さらに症状は悪化していきます。












CEOを救ったのは「新しい家族」

旦那”たに”との出会い

2020年10月、CEOは転職した会社で”たに”と出逢います。
それからすぐに交際し1ヶ月後には結婚します。



これをきっかけにCEOの過食嘔吐は治り始めます。




”たに”との生活を送る中、気づいたときには『過食嘔吐』の回数が格段に減っていました。
新しくできた家族が、CEOの足らないと感じていた何かを埋めたようです。











足りなかったのは”愛情”

頭の片隅では分かっていたものの、認めてしまうと壊れてしまう気がしていたから見ないふりを続けました。
現実逃避を続けるために、吐け口として過食嘔吐を繰り返していました。


たにから感じる愛情が私の心を救ってくれました。
「異性として好きだ」とかそういう気持ちではなく、ただ単に人として大切にしようとしてくれている姿勢が私の心を救ってくれました。

私を変えたこと

・人として大事にしてくれた
・自分が自分でいていいということを教えてくれた


自分にも人権があることが嬉しかったです。
本来、親が注いでくれるはずの無条件の愛。
それをくれたのが”たに”でした。
だからこそ、安心感を持てるようになり不安で仕方なかった私の心は安定を取り戻します。











偏見と自己防衛

今まで実の家族にも愛されないのに、他人なんかが大事にするわけがない。
そんな強い偏見を持っていました。


勝手に壁を作り、期待をしないことで自分の心を守っていました。
話をする友人は多いけど、誰にも心を開くことはなくどこか距離を感じる。
そんな関係性が多かったでしょう。



怖かったんです。
仲良くなり、関係が深まったところで両親からのような扱いをされることが。
近づくと人は変貌する
本気でそう思っていました。




それなら、誰とも強い関係を持ちたくない。
自分を守るための唯一の手段でした。











摂食障害での『大きな学び』

血のつながりなんて関係ない


これまでの『誰とも深い関係を持たない』という私の生き方では限界がきます。


人はひとりでは生きていけないからです。
いつも誰かに支えられ、ある程度守られて生きています。


両親からの攻撃がある中、助けようとしてくれた友人・会社の先輩。
差し伸べられるたくさんの手を振り払っていた私は、どこか自惚れていたのかなとも思います。



自分一人で生きていく。
経済的にも精神的にも自立する。



そんな目標を掲げていた私は若かったなとさえ感じます。
たとえ実の家族がひどい人だったとしても、他の誰かとちゃんとした関係性を築けばいい

CEO

今では心からそう思うことができるようになりました。












自分で、自分が好きな人と家族になればいい。

たにと出会い、そのことに気づくことができたから症状は落ち着いたのだと思います。
結婚生活が始まってから症状が良くなるまでそんなに時間はかかりませんでした。


あ。
たには大変だったと感じているかもしれません。
5年以上もその生活をしていた私にとって、半年ほどで良くなるというのは早すぎて怖いぐらいでした。











待っていたのは「平穏で健康な生活」

また、ごはんが美味しいと感じられる喜び

今の生活はとても平穏で、健康的です
自分が一番信じられません。


また、ごはんを美味しいと感じる日が来るとは思いませんでした。
何かを埋めるように詰め込んでいた食べ物。
もう2度と楽しい食生活なんてすることができないと思っていたので嬉しくて仕方ありません。


今は、食事本来の楽しさと満足感を感じています。
原因不明の体調不良も減り、精神的な不安定も減少!

CEO

ようやく自分というものを手にできた気がします。









治療のためのヒント!

今でも時々、過食嘔吐の衝動に駆られることがあります。
ふとスイッチが入る感じです。


そのスイッチが入った時は、止めることができません。
無理に止めても、後からその気持ちが強くなるだけなので割り切って思いっきり食べて吐くことにしています。


それよりも重要なのはその直前にどんな出来事があったか考えることです。
そこに過食嘔吐のスイッチが入るきっかけとなったヒントが隠されています。


ヒント!
  • 自分が何にストレスを感じやすいのか
  • 何が嫌だと感じたのか
  • 何を我慢していたのか









素直な気持ちに気づくこと・出すこと

両親のもとで抑圧され、我慢することが強いられていました。
そのため、私は自分の感情に鈍感です。
少しずつ上手に表現できるようになればいいなと思います。



今は”たに”と結婚して2年目となりました。
彼に対してはっきりと感情を伝えることができるようになってきています。



また、同じように”たに”も素直な感情を伝えてくれるようになってきました。
他人同士が結婚をします。
だからこそ、しっかりと思うことを言い合わないと何を思っているかなんて分かりません。



今自分が結婚生活を送っているからこそ思えることですが、
親に対しても『素直な気持ち』を伝えることが重要だったのかなと思います。
しかし、それでも『抑圧するような環境』を作った両親は良いとは言えません。


のびのびと暮らせるような環境になってからは『平穏』が訪れました。
そんな環境を作ってくれている”たに”には感謝しています。














大きく変わったのは「自分と環境」

戻りたくはないけど『後悔はない』

とても長く、辛い過食嘔吐生活でした。
もう二度と戻りたくありませんが、経験してよかったです。




これまでの考え方・価値観で生きていたら、いつか必ず限界を迎えていました。
出来るだけ早いタイミングで気づくことができてよかった
21歳〜25歳という若い時期だったからこそ、乗り越える体力と気力がありました。




この経験から自分が身を置く環境を大切にするようにしました。
無理な人付き合いはやめ、心地いい人との時間しか持たないようになります。









摂食障害の経験を通して『大事にするようになったこと』

自分のことを大切にしてくれる人を大切にする。


世の中の多くのお父さん・お母さんはきっと子どもを大切にしているでしょう。
私の場合は少し違いましたが、どこかには大切にしてくれる人がいます。


探すことを諦めなければ、自分自身が誠実であり続ければ。
自然とそういう人が集まってくるので、見つけ出すことができます。


とてもシンプルなことですが、そういうことほど難しいですね。
これからも自分を大切にして、周りの人も大切にして楽しく平穏に生活していきたいと思います。



それでは、最後までご覧いただきありがとうございました。

  • この記事を書いた人

ねぐち

2人暮らしのCEO夫婦|そんな2人と共に生活する鳥|2022年に注文住宅で建てた平屋で生活中|コーギーを飼い始めたよ|波瀾万丈な人生で身につけた、どうにか生き抜く考え方|とにかく暮らしに関することは何でも書くぞ!|『なんで誰も教えてくれなかったんだろう』と感じたことを発信中!

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