30歳になった私には、嬉しいことがある。
それは、自由を手にすることができたこと
昔の私は、常に周りに怯えて、
警戒して、生きている子だった。
今は、自由を手にした女になった。
自由とは、生活の制約がなく、
好きな時間に好きなように過ごすことができて、
好きな人間関係を選ぶことができて、
快適な生活環境を得ている。
それに、何より、他人の期待や社会的役割、
恐れといったたくさんのしがらみから解放され始めたこと。
それが始まったのが30歳になったぐらいからかもしれない。
したいことと、しなくちゃいけないことを
完全に分離してしまうと窮屈になる
なんでもいい。
自分の好きなようにしていいと。
そう心から思えるようになった時、
やっと自由になることができると知った。
不自由さを生んでいたのは、他人でも、
社会でも、制度でもない。
自分自身だった。
- 女というポイント
- 今を一言で表すなら、自由を手にした女だ。
女というのがポイントで、
昔は、性別が「女性」であることが疎ましかったから。
こんなのなくなればいいのにと思ったこともある。
そのせいで、制限がかかる場面があり、
女性性として求められる役割は、
個人的には面白くない内容ばかりだった。
でも、仕方ない。
どんなに足掻いても、私は一生女性だ。
それだけはすでに決まっている。
今は多様性時代だから好きにしていいんだよって言うけれど、
それは難しかった。
だって、性別の差はけっこう大きいから。
遥かに長い歴史の中で刻まれた役割の差や、
身体の差、性質の差、文化の差がある。
だからこそ、いいのかも
そんな現実に嫌気がさしたことがあったけど、
違うことに気づいた。
だからこそできる自由があるかも、と。
属性が存在することは受け入れた。
人間が社会的で、感情の動物であることも。
属性は存在し、自分もどこかに該当する。
ことを受け入れることができ始めた。
それでいい。
そこにいながら実現できる自由を探すか。
鬱屈してるように見えた世界
昔は、とても窮屈だった。
どうにもこうにも現状が塞がっていた。
特別な悪意があるわけでもないし、
過度な攻撃があるわけでもないのに、
どうにもできない。
けど、嫌だった。
このままは嫌だった。
- 親のせいでもない
- 社会のせいでもない
- 特定の誰かのせいでもない
- もちろん、私のせいでもない
見えてきたもの
- ただみんな普通に生きていて
- 悪くなりたくてなっている人は少なくて
- でも、息苦しそうな人が多い
- 自分も含めて
同調圧力というものは強大で、ついつい擦り寄ってしまう
特に抗えなかったタイプだし。
目立たないように、浮かないように、誤解されないように、波風が立たないように。
とにかく気を配っていた。みんなも同じように。
安全に学校生活を送るには、絶対に必要な戦略だった。
あの頃の生活
やることは分かっている。
やることはたくさんある。
生活は回っている。
それなりに暮らせている。
でも、これじゃないと
ずっとどこかで思っている。
自由に向かい出した小さな行動
人と話すこと。
出かけること。
外を見て、空を見て、花が咲いてて、
雨が降ってきたり、季節はすぐに変わるけど。
人がいて、歩いていて、働いていて、
遊んだり、話し込んだり、飲んでたりする。
意外と優しかったり、
意外と意地が悪かったりして、
良くも悪くも、
自分の想像とは違った景色を見た。
それが積み重なったある日、
「そうか」と思える日が来た。
劇的な魔法はないし、
意味がないこともたくさんあった。
思わぬ場所に、鍵があったりして。
けど、それが大事だった。
意味のないことは、「本当に意味がないと知るためには、経験するしかないから。
そして、魔法がないことも経験しないとわからない。
鍵の場所だって誰も教えてくれません。
今がどん底だと思っていても、
全然どん底じゃなくて、
まだまだ吐きそうなほどのどん底まで落ちることもあります。
でも、そんなもんです。
人生はそういうもの。
それでも、綺麗な世界でした。
世界は簡単じゃありません。
でも、捨てるにはもったいない。
気づくのは、覚えてもないぐらい普通の日。
何か大きな出来事が起こるわけではありません。
もしかして?
そうなの?
やっぱり?
そうか。
そんな順序を踏んで、徐々に理解が進んでいく。
突然、春が来ないのと同じ。
希望でも、絶望でもなくて、
事実。
というより、現実。
残酷な面が見えることもある。
それでも、綺麗だなと感じます。
何が綺麗なの?
景色が綺麗なんです。
空があって、
風があって、
人がいて、
働いてて、
話し込んでて、
考え事してて、
遊んでて、
歩いてて、、
色々とある生活の景色。
ここに残酷なことも、優しさも詰まっている。
全部があります。
局所的に見ると、過度に暗く見えたり、
輝きすぎて見えたりします。
けど、引いて全体を見た時にどう思うか?と聞かれると
『やっぱりけっこう綺麗な景色だよね』と答えると思います。
だから、捨てるにはもったいない。