「あっという間に失う若さというボーナス期間」というタイトルテキストが書かれたアイキャッチ画像。右側には、お菓子を小脇に抱えるオニオオハシのぬいぐるみ”ねぐち”の写真がある。

ねぐち心理研究 ねぐち日記 社会のこと

『若さ』というボーナス期間の終わり|では、次の武器は何か?

皆さんこんにちは、バードセキュリティのねぐちです!

今年で30代に突入した僕、人生100年と考えるとまだまだひよっ子ですが、やはり20代のときとは色々と違いがあることを痛感しています。

自分が30代になったからこそひしひしと感じる「若さだけを武器にしてしまう危険性」についてまとめます。

それでは、スタート!



【現象】若さを武器にしてしまう社会構造

褒められる理由が「年齢」だけだった

「よっ一杯どう?」とナンパする黒髪の男性と、それに驚く黒髪ロングヘアの女性が描かれたイラスト
声をかけた理由には「若さ」もあったんじゃないかなぁ...

突然ですが、やはり女性の若さに対する評価は高いことを感じています。それは、30歳の自分自身が実感してる部分。

10代から26歳ごろまでは「若くていいね〜」という言葉を毎日のようにかけられていました。学校でも職場でも、家庭でも、街中でもどこだろうと出会う人のほとんどから言われる。

自分にとって当たり前の言葉になっていました。

逆にいうと、当時の自分の魅力は若さだけだったとも言えます。



可愛いに含まれている「若さ」

加えて、「可愛いね〜」なんて言われることもあったことを思い出した僕。しかし、その言葉には色んな意味が含まれていたように思います。

「自分自身が可愛い」というより、「若くて可愛い」という意味合いの方が強かった。可愛いの内訳って色々あるんです。ざっとこんな感じかなと推測します。

可愛いの「内訳」は?

円グラフの内訳として、「若さ」「表情・愛嬌」「配慮」「下心」「容姿」と書かれたデータ図。(図題は可愛いの内訳)
  1. 若さ(←ちょっとした親心)
  2. 表情やリアクションなどの愛嬌
  3. 気遣い、配慮
  4. 親密な関係を持ちたい!(←下心)
  5. 顔立ちやスタイルなどの容姿

自分自身が30歳になったので、よく分かりますが「やはり若い子は可愛い」です。笑

年下の子と接する中で、つい「可愛いね」と言ってしまうことも。その言葉には、ビジュアルに対する内容も含まれてはいますが「若さに対する意味合いが多い」のも本音。

子ども・赤ちゃんが可愛いのと似ている感覚でした。
自分とは違う存在に対しての、愛でる感情に近いのかな?




若さというボーナス期間の残酷さ

そして、当たり前にあった「可愛い」と言われる期間は突然終わりを迎えます。誰も終了の合図をくれません。

「まだまだこれから」と言われる女子学生と、「もうそろそろ」と言われる社会人女性の対比に思い耽る女性のイラスト
『あれれ、いつの間に変わったんだか』
  • 【20代】「これから〜だね」「まだ〜だね」
  • 【現在】「もう〜だからね」「そろそろ〜だね」

このように、会話の中で使われる言葉のニュアンスが少しずつ変化していきました。自分が望んでも、望まなくても『実年齢に沿って見られ方は変化する』

これが現実でした。

若いと言われる期間の『あまりの楽しさ & あっという間の速度感』に心が追いつかない女性も多いのではないでしょうか?






若さに依存してしまう心理構造

そんな風に、若さが惜しいと感じすぎてしまう女性は若さに依存した心理構造を抱えていることが多いように思います。その心の詳細について、分析してみることに!

承認欲求の歪みと依存

男性に囲まれてチヤホヤされいてるモテモテの若い女性のイラスト。
イメージ構図はこんな感じ

若い頃にもらっていた「可愛い」「モテる」「注目される」などの状態は、自然とその人の承認欲求を満たします。

若い女性が置かれやすい環境

本人の努力・実力など関係なく、その欲求を満たされる
存在するだけで承認される状況

その記憶が「自分の価値の基準」として刷り込まれていってしまいます。

年齢とともに若さは失われていくので「もっと評価されなければならないと自認してる30代の私」が誕生してしまうケースが少なくありません。

早い段階で気づき、軌道修正することができれば事態が深刻になりませんが、なかなかそれは難しい...。



【実感】若くありたいと思ってしまう自分

自分自身もそうでしたが、もう若くない自分を認め・受け入れるのはとても大変でした。やはり自分も、無意識のうちに「若さの恩恵」を大いに受けていたのでしょう。

だから、手放したくない。

20歳の頃から"ボーナスタイムはいつか終わる"という事実を理解していたにも関わらず、いざ差し迫ると「え、もう?」という感覚になりました。

そのため、自覚してなかった女性は「これまでのギャップに耐えられず現実逃避をしたくなる」人も多いだろうなと思います。




談笑する若い男女のキラキラ輝く姿を見て、ハンカチを噛み締めながら妬む中年女性のイラスト。
こんな光景見たことありませんか?

これまでの自分の位置(=可愛がられていた)を守るためのプライドが発動する可能性も。職場やコミュニティなど自分の生活圏内に入ってくる後輩女性を煙たがるような光景は、ここに原因があるかもしれません...。

そのままだと、余計に苦しみは増していくんじゃない?








「若さの次」に何を磨けばいいか

では、そんな若さを失い始めてる自分は何を磨けばいいのか。新たな希望を探すため、真剣に考えることにしました。

「若さの次は何を武器にしましょう」「クノイチにでもなろうかしら...」とセリフを呟くクノイチのイラスト。
若きクノイチの、進路相談風景

成熟の武器とは「深さ」

年齢を重ねるほどに武器になるものが欲しいなと考えた僕は、「深さ」を磨くことにしました。時間経過とともにクオリティの上がる武器が欲しいので、内面的な深さがいいかもしれないと思ったんです。

年齢を重ねるほどに増えるものは「経験」です。

ただ、注意したいこと!

  • 経験から「学び取れる」か
  • 教訓を導き出せるか
  • ただただ時間を過ごすだけではダメ!

ちゃんと学び取れるか。ここが肝です。

そして、これは若い人にはできない魅力の出し方でもあります。





瞬間的な注目→信頼や安定

あえて、若さの欠点を挙げるとするならば「瞬間的な注目を浴びることしかできない」点があります。

信頼や安定といった部分は得ることができません。なぜなら、それは形成するのに時間がかかるから。

ということは、これから30代ではそこを獲得できるようにシフトチェンジしよう!深みと信頼と安定のコンボが武器です。

やはり内面的な部分を武器にしてけると歳を重ねるほどに強くなれそう

ただ、それは簡単なことではないぞ
若さと違って誰にでも与えられるわけではない、自分自身で行動していくしかないんだ





自分を更新できる人は、生涯モテるのかも

街に現れた赤い怪獣と戦う、ピンクレンジャーのイラスト。その様子を、男女の子どもが驚きながら見ている。
嫌な現実を倒すピンクレンジャーの勇敢な姿を眺める若い男女

若い時は多くの女性が必要とされるため、いわゆる「モテる」という状態にあります。ただそのモテ方では、いずれ消費されてしまい30代以降の需要は完全になくなってしまう。

しかし、周りの30代・40代...の女性を見ていると年齢など関係なく「モテてる・魅力的な人」をちらほら見かけるんです。それはなぜでしょう。

そういった人たちの共通点は、「しがみついてない」人でした。現年齢のベストな形に生き方を更新しています。






「遅咲き構造」がある男性との違い

「これの春がやっと来たようだな...」と心の中で呟いている、女性に囲まれてモテモテのスーツ男性の様子を描いたイラスト
男性なら誰もが憧れた(であろう)シチュエーション

男性が若さを評価される場面は少ない

男女平等の流れが進む世の中ですが、「男性が女性と同じように若さを評価されている」ことは少ないように感じます。

じゃあ男性は何を求められがち?

  • 実績や結果
  • 安定性
  • リーダーシップ力
  • 判断力...

こういった仕事に関わる部分が求められているんです。そのため、30代になってから花開くケースが多いです。ようやくその年齢になって、実力がついてきたという人の方が大半を占めます。

男性は若いうちに良くも悪くも差が付きづらかったよ
早くて28歳前後で、頭角を表し出す感じかな。

僕が20代前半の頃なんて、元気でいることや笑顔でいることしか求められなかったなぁ。


※ねぐちくんを動かしている・喋らせているのは30歳の女性(たにくんの妻)です。






若さが価値にはならない男性

年下の子と話すとき、ついつい男女で見方が変わっている自分がいることに気づきます。

息子に対して「まだまだこれからだな」と声をかける父親と、娘に対して「あら若いっていいわねぇ〜」と声をかける母親の対比を描いた家族イラスト
ついつい思うことが変わってしまう、心境を描いた図

男女での見方の違い

  • 女の子:いいねぇ〜楽しい時期だね〜
  • 男の子:まだまだこれからだねぇ〜

かつて20代前半の頃は、「女だからって若いばかり言わないでよ!」と嫌気がさしていたのに、いつの間にか、自分自身が「男女間で役割期待差」を感じていることに気づきます。

もちろん、現代は男女平等が進む社会。誰がどんな役割を期待しても、担うことになっても構わない。ただ、これと同じ感覚を持つ人は私だけじゃない気がします。




自分の性別を踏まえた上での生き方

このように男女間で求められる役割が異なる傾向になること自体は、不平等なことではないと思います。

もし、自分とは異性の役割が得意な場合「そういう形があってもいいよね」と認められる機会を設けることが平等だと思うので。

社会の風潮として、求められる役割に期待差があることが認められることもまた平等の一部と考えることもできそうです。

だからどうする?

自己理解かも!

自分の性別がどんな役割を求められやすいのかを知り、その上で、自分の性格や特性を考える。

そうすると、「どんな生き方をしようか?」とプランを立てることができます。自分に合った生き方といのは、誰かを真似しても習得することはできません。

自分で見て、考えて、作っていくしかないんです。



【まとめ】ボーナス期間が終わると、本人の力が問われ出す

30代になり求められだすこと

「おとレンジャー参上っ!」と宣言する戦士3名(紫・深緑・ブラック)のイラスト画像。それぞれ、「信頼が輝く紫」「深さが魅力の深緑」「安定を貫くブラック」とキャッチコピーも書かれている。
理想はこんな感じの、おとレンジャー!
  • 考え方
  • 安心感
  • 教養
  • 話の深さや面白さ

評価される点は、より中身重視の評価に移行していくんです。

若い時は、そもそも中身がまだ未熟で当然と思われているので「内面の成熟を期待されることがありません」世間が多めに見てくれるんです。

しかし、30代以降はそうはいかない。声に出しては言いませんが、みんな心の中では「その人の考え方・教養・話の深さ」などをしっかり見ています。



若さはいずれ消えるけど、育てられる武器はある

今回の記事では、若さを武器にしすぎる危険性を中心に書きましたが「女性には若さしかない」と思っているわけではありません。

他にもたくさんの武器を磨こうと思えば磨けます。しかし、若さに甘えた状態では「何もない30代に突入」してしまう。


必ず、全女性に若い時期が訪れるからこそ見落としがちなことは...?

「とにかく外見的な若さを保つ」か「内面的な魅力を養うか」と重要な人生の分岐点に立っている、悩める女性のイラスト
どうしようかしら、大事な問いだわ

女性にも若さ以外の武器があり、それを女性も使うことが許される風潮に変わっている



ここに気づいて、仕事や育児、趣味など...

自分の人生を、いい感じに楽しく暮らせる人が増えるといいなと思います。


それでは、本日は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました!

  • この記事を書いた人

neguchi Kotaro

-ねぐち心理研究, ねぐち日記, 社会のこと
-, ,