みなさん、こんにちは!バードセキュリティのねぐちです。
コロナ禍を中心に「若さ×仲良し×親しみやすさ」で人気を得た女性YouTuberはたくさん。
しかし、彼女たちが20代後半に差し掛かるとなんとも言えない違和感が生まれ始めます。
これまでは、楽しく見ることができていた動画。同じ人なのに、なぜか違和感を抱く。
それは個人の問題ではなく、構造の問題でした。
それでは、本編スタート!
【分析】YouTubeヒットの構造
コロナ禍をきっかけに爆発的に普及したのが、YouTube。多くの人が利用するようになったSNSの1つです。
そこでは『人気者=YouTuber』が誕生しました。今回は、その中でも女性YouTuberに焦点を当てます。
彼女たちの人気の共通点は、「若さ×親しみ×仲良し」といった構造から成り立っています。
それらに該当する部分が多いほど、爆発的にヒットしたように思います。しかし、伸び始めた時代から5年以上経った今では新たな問題が出たようです。
それは、YouTuberとしてのヒットの限界です。
若い女性YouTuberの強み
- 10代〜20代前半のエネルギーが価値として最も強い
- SNS時代は若さへの報酬構造が異常に強い
- 無邪気さ・親しみやすさが最大の武器
- "自分も目指せるかもしれない"という安心感が支持につながる
以上のような、ポイントが伸びる要因になっている女性がほとんど。
逆にいうと、若さ・無邪気さ・仲の良さがなくなると共感する視聴者が減ることになります。伸び悩む原因へと変わってしまいます。
この仲の良さという部分は、簡単そうに見えて維持することが非常に難しい部分でもあります。
そして、若さは当然のように時間と共に失われていく。
若さに依存したバズのメカニズム

若さに依存したバズりになってしまうことで本人たちにある問題が起きます。
それは、自分の力で手にした伸びだと感じやすいこと。
実際に、本人たちの力で手にした部分もあるかもしれません。しかし、「若さ・時代の流れ・親しみやすさ」といった要素に後押しされて出た人気です。
YouTubeの市場が、業績・専門性に特化といった特徴を後押しする構造だったら、彼女たちは伸びていないでしょう。
しかし、時代が変わり始めYouTubeでも求められる要素が変化したように感じます。それだけでなく、彼女たち自身が20代後半に差し掛かることで要素の1つを失うように。
"若さ依存バズり"の難点
- 若さは生物学的価値 × 社会的価値の双方で最強
- でも、どちらも時間依存の価値となる
- 顔の丸さ、幼児的シルエットは若さの象徴
- 当人たちは自分の人間力だと錯覚しやすい
若い女性が安全に生きるための戦略
男女平等が叫ばれる世の中ですが、男女で求められる社会的役割はやはり違います。女性には「可愛くあること」が有利な場面が多いです。
- 愛想がいいこと
- 優しく思いやりがあること
- 空気を読めること
- サポートすること...
女性の仕事なんて言われてないけど、なぜか女性のイメージがついてる。これは簡単に消えることのない性別へのイメージです。
そんなイメージが広がる社会で生きる女性たちは、自身が安全に生き延びるために「そういった女性像」を演じる場面が増えるんです。
それで得をする場面が多くあるのも事実。そのため、幼くて可愛らしい雰囲気・守りたくなる様子などの振る舞いを続けるクセが、なかなか抜けません。
ただ、それは若い女性の生存戦略としては有効ですが、30代以降の生存戦略としては不適切かもしれません。
年齢によりシフトする社会的役割

年齢を重ねた女性に求められるようになるのは、教養・知性・品といった内面的な部分。
大人の女性として持っていて欲しい内的要素を評価されるフェーズへと自動的に移行します。
その構造の変化に気づくことができず、これまでの若い時代の生存戦略を続けていると「現実が立ち行かなくなる」ように。
どの年齢がいいとか悪いとかないんだね。
年齢によって使える武器は変わるんだ!
20代後半で起こる”壁”
では、若さを武器をすることが難しくなった女性YouTuberにはどういった問題が起こるのでしょう。
若さに依存することで起こる問題って?
- 時間経過と共に若さ価値が失われていく
- ライフステージの変化が起こり仲良しを維持することが難しくなる
- 企画力、思想、人間の深さが求められる
- 若さや親しみやすさだけで人気を得るのが構造的に限界を迎える
- 幼さ依存型は、大人化に時間がかかる
【錯覚の構造】なぜ本人たちが危機に気づけないのか

冷静に考えてみると、若さだけでなく誰でも他の武器を持つことができます。しかし、本人たちはなかなか危機感を持つことができません。その理由は「ある錯覚」にあります。
- 若い時の成功体験が自尊心を固定化する
- ファンがいることで価値を錯覚しやすい
- 人気が”自分の本質”と混ざる
- 変化の兆しを受け取るのが遅れる
- 本当は若さの市場に載ってただけ
彼女たちの置かれている状況は、かなり穿った見方・疑いを持つタイプでない限り、これが構造的に得られている評価だとは気づきづらいのは当然です。
僕だったら、嬉しくなっちゃう。
【注意】これはYouTuberだけじゃない
そして、最も言いたいことは「これは女性YouTuberに限った問題ではない」といこと。
会社員だとしても、自営業でも、アイドル、インフルエンサー...どんな職業・どの立場の女性でも起こる構造だということ。そして、どの時代でも起きてる問題です。
社会で生きる限り、避けられない構造というだけ。どの女性も、若さに依存する可能性があること・自覚してない恩恵に囲まれていると知ることが大事なんです。
【結論】若さだけで勝とうとすると、後が辛くなる

まとめ
- 時代に選ばれた若さの象徴に過ぎない
- 昔からこれは起きている時代と共に起こり方が変わってるだけ
- 別に悪いことでもない、仕方ない起こるべくして起こってること
- 過剰に叩く話でもない
現実として、社会で起こってることを把握しておくことで女性の生き方戦略の幅が広がるのかなと思います。
今あるものを活用しつつ、華麗にシフト!
若さで勝てた人ほど、年齢を重ねた先で辛くなるでしょう。そうならないためにも、若さ以外の武器も身につけることが大切です。そしてそれは出来るだけ早いうちに身につける方が賢明。
華麗にシフトしていくためにも、若さの武器を持ちながらも別の武器を育めるように意識したいものです。
- 若さの価値は強いが、長期では路線変更が必須
- 耐久性があるのは考え方・人間性など
- 若さは才能ではなく、時代に借りた羽
- 本番は20代後半以降(人生は思ってるより長い)
それでは本日は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました!
