BS-TV ドラマ風

【第二話】大人になれない、大人たち|自分の現在地を見る苦痛

第二話「はじめに」

成長できない人は、
努力する能力が
あるかないか以前に、


「今の自分はここ」という
情報を受け取れないことが
あるように見える。


明日香はなぜ、
5年間変わることがなかったのか。


どうして、
七海との差が生まれてしまったのか。




明日香は、ちゃんと働いている。
友達付き合いもそれなりにできる。


性格も悪くない。
前向きで、やる気もある。



でも、それだけでは
『人は成長しない』



だからこそ、厄介な話。

「私って、そんなにダメ?」

今日も働く明日香。


会社でちょっとした出来事が起きます。

上司「最近、同じ確認ミスが続いてるから、一度やり方を見直してみようか」


怒られたわけではない。


けど、明日香は静かに傷つく。


「私だって、ちゃんとやってるんだけどな」と。



上司がしたのは、
単なる現状確認



しかし、明日香の中では

『ここができてない』

「私はダメだと言われた」


こんな脳内変換が起きた様子。



だから、
「私だって頑張ってる」
「私ばっかり言われる」と


自分を守る方へと、
今日も向かいたくなる。

同じことを指摘された七海

七海も当然、
指摘されれば傷つく。


でも、そのあとが少し違った。



『うわ、またやっちゃった...』
『どこで間違えたんだろ』



と、自分の感情と事実を
切り分けることができる。

失敗した自分

私はダメな人間

この2つが、紐づかない。



だから、
現実の失敗を正面から
確認することができる。

5年後も、同じ言葉を話す明日香

5年経った明日香は、今年29歳。


「ちゃんとしなきゃな〜」と
今日も呟いている。


七海はそれを横で聞きながら、


『あれ、明日香5年前も同じこと言ってたな』


と心の中で感じていた。

「できてない」は人格否定ではない

さて、ここからは"2人の対比から見えること"をまとめてみましょう。


第二話で象徴的だったのは、


「現在地を見ることへの心理的耐性の違い」です。



現在地を見るのが苦手だった明日香は、

  • 貯金ができてない
  • 仕事でミスが続いた
  • 家事ができていない

といった、単なる現在値を「自分に対する評価」として受け取ってしまう傾向にあります。


なんだか、自分自身の価値を否定されたような気分になってしまう。



すると、現実そのものを見るより、
「でも私だって頑張っている」
と、自分を守りたくなる。


そんなリアクションが起きやすいように見えます。


七海のタフさ

一方で、七海は、

あ、ここは
今の私にはできてない。


そう思うことも、それを周りに打ち明けることもできる。


だから、今後の行動を修正する。


成長する軌道に乗りやすいという特徴があります。

現在地が分からないと、目的地には辿り着けない

話は変わりますが、


生活する中でGoogleマップを
使用する機会がある人も多いですよね。


ここに行きたい!と目的地を設定しても、今の現在地が分からなければルートを決めることはできません。


僕は、これと明日香の課題が似てるような気がします。


つまり、

  • ちゃんとした大人になりたい
  • 貯金できるようになりたい
  • 仕事ができるようになりたい
  • 健康になりたい


そんな目的地があっても、


「現在の自分はここ」
という現在地が不明なら、
適切なルートは定まらない。


ということは、
自己改善のスタート地点は、
努力する・行動するではなく、
現在地を正しく把握することなのかもしれない。

明日香が欲しいのは「改善」か「安心」か

明日香は「ちゃんとしたい」と
本当に思っています。


でも、「ちゃんとできていない自分」を見るのは嫌だ。


すると、無意識のうちに

「できるようになること」
より、

「私はちゃんとしてる」

と感じられること。


これを、心が求めるようになる。



慰めてもらったり、
明日香は悪くないよ、
と励ましてもらったりすることで
安心を得る方向へ向かう。



けど、安心しただけなので
「明日香の現在地は変わっていない」



ここが、5年間で差が生まれた要因かもしれない。

大人の通知表

そんな2人を見ていて、
僕はあることを再確認します。


大人になったら、
誰も通知表を渡してくれない。


じゃあ、評価されることがなくなったのか?と問われると、それは違う。



なんなら、学生時代よりも
もっとシビアに評価されている。


だから、自分自身で
自分の現在地を見る必要があるんだな。

ズレている自分を直視できるか

大人になると
誰もつけてくれない通知表。
5科目なんてありません。


もしあるとしたら、
どんな項目があるのでしょう?

大人の通知表があるなら

  • 相手の話を素直に聞く力
  • 誠実に継続する力
  • 自分の意見を伝える力
  • 相手の立場を尊重する想像力...


学生の頃は、5教科や専門教科などの科目だけだった。
あと、少しの生活態度などがありましたね。


きっと、大人の通知表の方がもっとたくさんの細かい項目が本当はある。


そして、人はそれをシビアに見ている。
学生の頃以上に。



もしこれから、大人にも
通知表が配られるとしたら。


そこに書かれた「今の自分」を
あなたは、
受け止めることができますか?

  • この記事を書いた人

ねぐち

ついつい人の悩みや選択の背景にある「構造」を考えてしまう鳥です。 感情と論理、どちらも踏まえた上で、納得できる理解を大切にしています。 「理解すること」が人生を楽にしていく流れを、ここで記録中。

-BS-TV, ドラマ風
-, , , ,