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『イブの罠』復讐よりも、大切にしたかった僕の未来|BSシネマ

皆さんこんにちは、バードセキュリティの"ねぐち”です。


久しぶりに、韓国ドラマを一気見してしまった僕。


韓国の作品は、階級社会や親子関係、愛憎入り混じる作品が多い印象を持っています。


今回の作品も、復讐に人生を燃やす女性が主人公。


過酷な設定ながら、どこか懐かしくなる感覚を覚えたのでした...


そんな"ねぐち”の作品考察、スタートです!

【作品紹介】韓国ドラマ『イブの罠』

作品紹介

作品情報

キャスト

キャスト役名
ソ・イェジイ・ラエル
(キム・ソンビン)
パク・ビョンウンカン・ユンギョム
ユソンハン・ソラ
イ・サンヨプソ・ウンピョン

あらすじ

幼少期に家族を奪われた主人公(イ・ラエル)。彼女が、人生をかけて韓国トップクラスの巨大財閥に復讐を果たしていく。ヒロインの妖艶な魅力を武器に復讐相手を虜にしながら巧みに距離を縮めていくのでした。

愛憎復讐劇なのに、どこか美しさを感じてしまう作品でした!

【主人公の背景】復讐に人生を捧げた女性

タンゴを踊る主人公が印象的

子どもの頃、目の前で父を奪われた主人公は、それまでの平穏で豊かな生活を失ってしまいます。


生きる希望をなくしながらも、彼女は”これからの自分の人生”を復讐に捧げることを決意して、強く逞しく、そして妖艶な大人の女性へとなっていくのでした。

韓国ドラマを見ると、思い出す「負の感情」

人生規模の長い葛藤

個人的な感想ですが、韓国ドラマを観ていると過去の負の感情が蘇ってくる作品が多いんです。


とにかく、「葛藤」が多い。
それも「人生規模の長い葛藤」です。


だから、登場人物が抱えているエネルギーが、
それはそれはもう巨大で。

韓国ドラマに描かれる多様な人間心理

描かれているのは、
階級社会・理不尽・家族愛・権力・愛憎...


ジャンルを一つに絞ることができないこともまた、韓国ドラマの特徴だと思います。


それほど、多様な人間心理が描写されています。

なぜ、こんなにも懐かしいのだろう

「作品はフィクションだ」と頭では分かっていても、
心が、単なるフィクションとして捉えられない。


僕には、そんな瞬間がありました。

親、社会に対する憎しみ
幼少期の傷
どうしようもない理不尽

それらと戦っている主人公を見ると、
僕は、自分自身の過去を思い出してしまう。

久しぶりに、過去へとタイムスリップした気分に!

「やるか、やられるか」と思っていたあの頃

「やるか、やられるか」
そう本気で思っていたあの頃。


小学6年生の頃の僕は、
自分を消されないために必死だったようです。


「自分はこうしたい」
そんな意思が人一倍強かった僕。


しかし、僕と相性最悪な父は、
「俺の言うことをきけ」
「俺の思い通りに動け」
と、伝えてくる人でした。


日常的に暴力を振るうことなどはありません。


しかし、僕の自我が強く出ると、
手を出すことも厭わない人だったのは本当。


なんとしてでも、
自分の手元に僕を置いておきたい。
そんな気持ちが日々伝わってくる。


このままだと自分が消えるか、
相手を消すかの二択だと。
そんな極端な思考まで辿り着いたりもして。

あの頃の感情は、何よりも本物だった

今思うと、僕が考えすぎていたのか
敏感に感じすぎていたのか。
実際によくない環境だったのか。


もう、わかりません。


でも、僕が感じていた気持ちは本当です。


父との関係は、
僕にとって「やるか、やられるか」

被害者が、加害者にならないために

復讐したくなるほどの怒り

そんな家庭環境で育ったからこそ、
痛いほどわかる感情があります。


それは、「復讐心」


被害を受けたものは新たな加害を生み出してしまう可能性があることを、僕はよく知っています。

あんなのと同じになくたくない

キッチンへと向かい、
刃物を手に取り、
父が喋らなくなるように、
動かなくなるように。


僕に向かって、

ひれ伏すように謝るまで、
刺し続けようと。


そんなことを本気で考えていた小学6年生ごろ。


でも、やめたんです。


あんなのと同じになりたくなかったから。


あんな理性の欠けた、
自制心のかけらもないような
人間のような動物にはならないと。



衝動のままに動いた先に待つ、僕の未来

もし、僕が思いのままに、
父をやってしまえば、
僕の人生は一気に変わってしまう。


少年院に行くことが確定して、
その後、社会に戻ることができたとしても
罪を一生背負いながら生きていくことになる。


どんなに仕方ないと思える背景があったとしても、
そんなのは、ほとんどの人が知らない。


でも、人生というものは、
そんな僕のことを知らない人との中で続く。

復讐よりも、大切にしたかった未来

それに、父親は碌でもなかったとしても、
他に、素敵な大人はたくさんいました。


「あなたはこれからよ」と言ってくれる人がいた。


建前じゃなく、本心からそう言ってくれている人がいることも、僕はまた知っていました。




だから、余計に捨てたくなかった。


あんなののために、
僕の明るい未来をが奪われてたまるか。
そう思って、やめたんです。

本当に未来を願っている大人たち

世の中には、若者の可能性を否定せずにはいられない大人がいます。


一方で、本心から未来を案じてくれる大人もいる。


その違いを感じ取ることができました。


その人は、家の状況なんて知らない。
だって、誰にも話したことがないんだから。


それなのに、励ますためとかじゃなく、
本心から「頑張ってね」と言ってくれる人がいた。


これが、あの頃の僕を支えていました。

今いる場所が、世界の全てではない

だから、父の言うことは聞きませんでした。
聞くフリだけしました。


「たしかに、そうだねー」
「そうかもねー」と。


聞き分けのいいフリをしながら、
絶対にこんな人間にだけはならない。
と反面教師にして生きてきた。


必ずどこかに気が合う人がいると信じて。
それっぽい言葉を頼りに生きてきたんです。

今となっては、いい教材ですよね〜

苦しかった記憶は、どこへ行ったのだろう

「イブの罠」の主人公は、過去の事件以降、繰り返し見てしまう悪夢があります。


作品中の主人公は、
ハッとして、起き上がる。
彼女はとても苦しそうな様子で。


いつの間にか、思い出さなくなっていた

僕にも主人公と同じように、子どもの頃から見る一つの悪夢があったことを思い出したんです。


それは、父に殺される夢。

家に入ってきた覆面強盗に
襲われそうになる僕。

凶器を突きつけてくる犯人

覆面をとると、
それは父だった。


そして、殺される。



そんな悪夢を20代前半までは頻繁に見ていました。
けど、気づけば最近見ていません。


今の生活では悪夢を見ることもなければ、
父のことを思い出すこともほぼない。

だいぶ、息のしやすい場所まで来たようだ

大きな出来事をきっかけに、状況が改善したわけではありません。


ただひたすらに、歩き続けたんです。


そうしたら、
いつの間にかだいぶ息のしやすい場所まで、
歩いてきたようです。


当時のことを振り返ることはできても、
鮮明に思い出すことはできなくなっていました。

なかったことになんて、しない

ちゃんとあった、苦しかった日々

こんな風に最近は落ち着いてきた僕ですが、
過去のことをなかったことにはしたくないんです。


ちゃんとあった時間だから。

たとえそれが暗くて、
苦しかったとしても。

主人公と僕の違い

主人公(イ・ラエル)と僕の違いを挙げるとするなら、昔の傷が今の生活をどれだけ縛っているかだと思います。


彼女の生きる目的は、
『復讐』になっている。


だけど、僕は"あんな奴に使う人生の目的"などない。
と、本気でそう思う。


僕は、僕のために人生を使いたいから。

あの選択で、正しかった

復讐しなかった小学6年生の僕に対して、
今でも思うことがあります。


「その選択で正しいよ」と。


よく我慢したね、なんては思わない。


どうしようもなくムカつくし、
呆れるほどに、君の父は愚かだよね。



でも、そんな父を反面教師にして身につけた自制心が、あなたの未来を守ってるよと。

明けないと思ってた夜が、明けた

「明けない夜はない」と、
信じて、信じて、


「やっぱり明けなかった」と

絶望した夜を
僕は、何度過ごしただろう。


でも、明けました。
だから、嬉しいんです。

それでも、人生は続いていく

「きっと自分の未来は明るいだろう!」
そう信じていた小学6年生の僕へ。


31歳になった僕から言いたいことがあります。

やっぱり、
良いことだけあるなんて幻想で、
傷つかないなんて不可能で。


それなのに、
思いがけない場所で幸せを感じ、
ある日の偶然が傷を癒す。


そんな繰り返しが、

人生なのかもしれない。



主人公(イ・ラエル)にだって不幸なことだけが続いたわけではありません。だって皮肉なことに、彼女は復讐相手との間に深い愛を見つけてしまうんだから。





あと、「これを乗り越えればもう終わりだ!」なんて幻想は捨ててね。


トラブルは、何度も繰り返されるものだから。


だから、そ「れを面白いと思えるぐらいの器の大きさを身につけていってね」と。

  • この記事を書いた人

ねぐち

ついつい人の悩みや選択の背景にある「構造」を考えてしまう鳥です。 感情と論理、どちらも踏まえた上で、納得できる理解を大切にしています。 「理解すること」が人生を楽にしていく流れを、ここで記録中。

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